2010mの栂池高原でモバイル遠隔画像診断システムの通信テストを行いました。
里よりはアクセス時間かかりましたが問題なく使用できました。
カテゴリー別アーカイブ: 遠隔医療
SDGsをサポート
アジア遠隔医療研究所は、国連が推進する「持続可能な開発目標(SDGs)」をサポートします。
目標3 |
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する |
目標6 |
すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する |
第117回 日本外科学会定期学術集会
2017年4月27日ー29日開催の日本外科学会定期学術集会に参加してきました。
当教室 桑野教授 会頭のもと無事終了いたしました。
私は、移動体通信網を用いた遠隔画像診断システムの開発について発表してきました。
スマホなどの端末で病院の画像をセキュアに閲覧できるシステムの開発を5年以上続けてきましたがようやく実用段階に入り、今回は新幹線移動中、海上、山奥などで通信ストレステストの結果を報告しました。
都市部や自宅と変わりないアクセススピードで画像閲覧が出来る段階まで進化しています。
今回の学会では発表に加えて座長もさせて頂き、多くを学ばせて頂きました。
第32回 日本静脈経腸栄養学会 学術集会
2017年2月23日ー24日 岡山で第32回 日本静脈経腸栄養学会学術集会が開催され、出席してきました。
アジア諸国では栄養障害も多いようで、遠隔栄養指導の有用性はあるのではないかと考えております。今回の学会では、フレイルやサルコペニアの演題が多く、参考になりました。
また、ガイドライン委員会にも出席してきましたが、JSPENの新しいガイドライン作成とともに英語化して海外へ情報発信の計画もあり、遠隔栄養教育に繋がりそうです。
10年ほど前遠隔栄養療法のシステムを構築しましたが、時期尚早であまり使用されずにお蔵入りしてしまいました。これからはアジアに目を向けて価値提供を考えてみようと思います。
写真は岡山城と後楽園です。後楽園のすぐの近くが宿泊先で、朝の散策とマインドフルネスしてきました。
日本遠隔医療学会 報告
2016年10月15日~16日
JTTA 2016 YONAGO 第20回日本遠隔医療学会学術大会に出席してきました。
バングラディッシュに遠隔医療システムを導入した経緯について報告してきました。
郡隆之:バングラディシュへの遠隔医療システム導入例.日本遠隔医療学会誌12(2):149-152,2016
私の予想では、今後アジアとの医療連携で遠隔医療が力を発揮すると思います。
しかし、海外との遠隔医療の連携は医療制度やインフラの整備状況など考慮する必要があり、単純ではありません。かなりの知識や経験を要するため、当研究所では遠隔医療システム構築の専門家としてアジアの遠隔医療の普及のサポートしきたいとおもいます。
写真は懇親会の会場からの大仙です。月がきれいでした。
平成28年度 厚生労働省事業 遠隔医療従事者研修
2016年も11月に東京と大阪で厚生労働省事業 遠隔医療従事者研修を行いました。
日本遠隔医療協会が委託しての事業になります。
私も講師で参加してきました。
先日厚生労働省と打ち合わせしてきましたが、2017年度は遠隔診療が実践出来るよう更に進化させたものになりそうです。
AMED参加
今年度 遠隔医療の専門家の立場で、
精神科のAMED研究に参加することになりました。
平成28年度臨床研究等ICT基盤構築研究事業 精神科遠隔医療の臨床研究エビデンスの蓄積を通じたガイドライン作成とデータ利活用を念頭においたデータベース構築で分担研究協力者として関与することになりました。
ガイドライン作成部隊としての招請です。
精神科領域は、遠隔診療と親和性が高いため今後の発展が期待が出来ます。
ASEAN-Japan Helthcare ICT Forum 開催
2017年2月20日 ASEAN-Japan Healthcare ICT Forumで、
バングラデッシュへの遠隔医療システム導入のサポートを行った件について講演してきました。
ASEAN諸国の厚生労働省にあたる医官が多数来られて議論も盛り上がり、充実したForumでした。
私の報告のときは、本プロジェクトの発案者のDr.Haqueと、導入したシステム(View Send RAD)の会社のCEOのMr.嗣江も来てくれました。
本Forumで話が進み、複数地域での展開を視野に入れた活動を行う検討を始めることになりました。それを受けて、English Siteも追加作成しました。
遠隔医療機器 接続テスト
Viewsend RAD オンライン β版接続テスト
【サーバから離れた地域での接続テスト】
1.目的
旅行中や、アウトドア外出中での利用状況の確認。
東京にサーバがある為、国内で東京から離れた地域での接続状況の確認。
市街地、僻地、自動車移動中、船移動中でテスト。
沖縄を除く一番遠方の北海道、あるいは鹿児島県を候補。
現地ボランティアのアシスタントの確保及び費用の関係で北海道を選択。
ロシアとの国境での計測が可能な知床を選択した。
東京からのおおよその距離
知床1032km、鹿児島県大隅半島 996km、那覇市1560km
2.日程
2016年8月1日〜3日
8月1日
新幹線:上毛高原→東京駅
飛行機:羽田空港→中標津空港
自動車:中標津空港→羅臼
宿泊:羅臼 まるみ旅館
測定ポイント:1カ所
8月2日
羅臼 船舶をチャーターし船上移動中の測定
根室海峡で羅臼沿岸部及び国後島とのロシア国境部での接続テスト
測定ポイント:2カ所
自動車:羅臼→川湯温泉
宿泊:川湯温泉
8月3日
自動車:川湯温泉→女満別空港
3.測定方法
周辺の市街地及び観光スポットで測定
測定ポイント:11カ所
飛行機:女満別空港→羽田空港
新幹線:東京駅→上毛高原
測定ポイント:3カ所
iPadAir2にアプリをインストール
Docomo Xperia Z5 SO-01でiPad Air2にテザリングし通信を確立測定項目
4.測定項目
1.サーチ時間
2.単純撮影2枚のリスト選択後のリスト画面表示時間
3.単純撮影2枚の画像取り込み時間
4.CT検査104枚のリスト選択後のリスト画面表示時間
5.CT検査104枚の画像取り込み時間
5.結果
①海上:沿岸沿い及び海上の国境移動中 時速約30km
接続可能 揺れが強く接続テストのみ、時間計測できず
②陸上
リストアップ 骨盤2枚 画像取り込み CT 104枚 画像読み込み
羅臼市街地 3秒 3秒 5秒 3秒 40秒
川湯温泉 3秒 3秒 5秒 3秒 35秒
硫黄山 3秒 3秒 5秒 5秒 45秒
摩周湖第3展望台 3秒 3秒 5秒 3秒 35秒
弟子屈町市街地 3秒 2秒 5秒 5秒 35秒
双湖台 電波なし
阿寒湖畔 3秒 2秒 5秒 5秒 35秒
阿寒湖遊覧船内 3秒 2秒 5秒 5秒 34秒
滝口 電波なし
マリモセンター 3秒 3秒 5秒 5秒 40秒
美幌峠 3秒 3秒 5秒 5秒 40秒
女満別空港 3秒 2秒 5秒 5秒 32秒
交通機関走行中
モノレール 3秒 2秒 9秒 5秒 44秒
新幹線 2秒 2秒 8秒(1回接続できず) 6秒 48秒
東京駅構内 2秒 3秒 8秒 6秒 36秒
参考
群馬自宅テザリング 2秒 3秒 11秒 5秒 36秒
群馬自宅wifi 1秒 1秒 5秒 1秒 7秒
6.考察
携帯電話の接続が可能な地域ではテザリングを用いた アプリの利用は可能であった。
また、通信状況が良いと接続時間も東京駅と比べてエリアに影響を受けずほぼ一定であった。
移動中の接続は、遅延を生じたり状況によりフリーズするようである。
船上テスト
国後島とロシア国境近辺
硫黄山
摩周湖